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執筆者の写真前住職

南無阿弥陀仏の声

 彼岸法要のお知らせを掲載することを忘れていました。


「南無阿弥陀仏の声」

 彼岸法要の案内状に「異常な暑さが続きますが、虫の声も聞こえてきます。欧米人にとっては雑音でしかないものが、日本人には声として聞こえるそうです。自然が私に話しかけている、とうれしくなります。」と書きました。

 日本語の特性として自然の音が声として聞こえるということは、私たちが自然界の発する声、つまり語りを聞いているということでしょう。自然が語りかけている、そのような聞き方ができるということです。昔のお坊さんの説教で、犬の鳴き声も赤ん坊の泣き声もみな南無阿弥陀仏と言っているのだ、というような内容のことがありました。その話を読んだときはえらい大げさなことを言うなと思ったのですが、それは私がその方の生きている世界を理解できなかったからなのだろうと思います。

 帰依するとか信仰するというのはおそらく「生きられる世界の共有」なのでしょう。「世界の共有」と言っても同じ考え、同じ行動をとらねばならないということではなく、諸仏と共に生きるという世界を共有しているのでしょう。この世界を弥陀の本願の成就した世界と信じて生きるということです。すべての人がいつか必ず仏様になる世界として生きるということです。

 自然の音が私に語りかける声として聞こえるということは、そこに南無阿弥陀仏の声が聞こえるということなのでしょうか。今なら少し判るような気がします。



今日のニュースはとても気になります。

妹2人、再び不起訴に怒りと落胆 「なぜ処罰されないのか」https://news.yahoo.co.jp/articles/a4538c550086a967c9e4fea71da922adf76d2aad




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