top of page
記事: Blog2_Post

国境なき医師団 Ⅲ

ガザの「紛争下での医療」ということで転写します。

********************************************

ガザ地区は2025年3月から完全に封鎖され、物資の搬入も極端に制限されました。また物資の配給場所も制限され、食料や水を求めて命がけで移動する人々は、爆撃や銃撃の危険にも晒されました。栄養失調の患者が急増する中、病院では栄養治療食も不十分な状況に。9月下旬、攻撃の激化により、北部では活動を一時停止しましたが、10月10日に停戦の第一段階が始動して以降、徐々に再開。ガザ各地で外科治療や創傷ケア、妊産婦と小児のケア、給水活動などの医療・人道援助活動を続けています。


スタッフの声:「とにかく何もありません。いまは手作りの治療用具で患者さんを支えています」理学療法士アフドルハミド・カラダヤ※

ナセル病院には攻撃に巻き込まれて重度のやけどを負った人など、多くの患者さんが運ばれてきます。しかし、必要な設備も医療器具もありません。私たちは仕立て職人に頼んで、やけどの傷を保護する布など、これまでに400を超える治療用具を製作して治療に役立ててきました。ですが物資不足はかつてないほど深刻で、全ての人には到底対応できていません。


※アフドルハミドは攻撃に巻き込まれ、10月になくなりました。彼の遺志を継ぎ、MSFは患者さんのために活動を続けて参ります。

********************************************


昨日は、福岡県立美術館の高島野十郎展に行きました。有名な「蝋燭」の作者です。最終日の前日の土曜日ということで、沢山の人でした。特に晩年の作品は本当に心が吸い込まれるような美しさでした。孤高の作家といわれますが、孤独ではなかったということに、どこか癒やされるものがありました。

困難に直面する人々を助けようとして、つい先日の10月に亡くなっていった人と、わずか2ヶ月後に美しい絵画を鑑賞して感激している自分という、この現実には愕然とします。

 
 
 

最新記事

すべて表示
国境なき医師団 Ⅱ

11月の御正忌報恩講では、長野量一先生はやさしい言葉で本当に仏教の真髄をお話していただきました。もっと多くの方に聞いていただけたらと願うばかりです。   〔 今回は、国境なき医師団日本の会長の中嶋優子さんの報告を記載します 〕 **********************************************  国境なき医師団(MSF)日本の会長で、救急医・麻酔科医の中嶋優子と申します。

 
 
 
アフガニスタン

特定非営利活動法人 国連UNHCR協会の防寒支援活動の案内が来ました。 さまざまな国の大変な状況が伝えられています。ウクライナやガザのことも気になるのですが、特にアフガニスタンの記事が悲しいので、下に記します。 ********************************************** 40年以上にもわたる紛争と、2025年8月末に発生した大震災に苦しむアフガニスタン アフガニス

 
 
 
国境なき医師団

毎週のように寄付の要請が来ますが、唯一私が必ず内容を確認し、できる限り応えてようとしているのは「国境なき医師団」の活動です。  先日、アフガニスタン地震での活動報告や資金のお願いなどが寄せられたのですが、同封されていた看護師・白川優子さんの文章が切なくて、失礼かとも思いつつご紹介します。 **********************************************  皆さまこんにち

 
 
 

コメント


©2020 by 真宗大谷派 正明寺。Wix.com で作成されました。

bottom of page