国境なき医師団 Ⅲ
- 前住職

- 23 時間前
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ガザの「紛争下での医療」ということで転写します。
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ガザ地区は2025年3月から完全に封鎖され、物資の搬入も極端に制限されました。また物資の配給場所も制限され、食料や水を求めて命がけで移動する人々は、爆撃や銃撃の危険にも晒されました。栄養失調の患者が急増する中、病院では栄養治療食も不十分な状況に。9月下旬、攻撃の激化により、北部では活動を一時停止しましたが、10月10日に停戦の第一段階が始動して以降、徐々に再開。ガザ各地で外科治療や創傷ケア、妊産婦と小児のケア、給水活動などの医療・人道援助活動を続けています。
スタッフの声:「とにかく何もありません。いまは手作りの治療用具で患者さんを支えています」理学療法士アフドルハミド・カラダヤ※
ナセル病院には攻撃に巻き込まれて重度のやけどを負った人など、多くの患者さんが運ばれてきます。しかし、必要な設備も医療器具もありません。私たちは仕立て職人に頼んで、やけどの傷を保護する布など、これまでに400を超える治療用具を製作して治療に役立ててきました。ですが物資不足はかつてないほど深刻で、全ての人には到底対応できていません。
※アフドルハミドは攻撃に巻き込まれ、10月になくなりました。彼の遺志を継ぎ、MSFは患者さんのために活動を続けて参ります。
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昨日は、福岡県立美術館の高島野十郎展に行きました。有名な「蝋燭」の作者です。最終日の前日の土曜日ということで、沢山の人でした。特に晩年の作品は本当に心が吸い込まれるような美しさでした。孤高の作家といわれますが、孤独ではなかったということに、どこか癒やされるものがありました。
困難に直面する人々を助けようとして、つい先日の10月に亡くなっていった人と、わずか2ヶ月後に美しい絵画を鑑賞して感激している自分という、この現実には愕然とします。

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